夏草の香りが漂う丘〜風が運んだ過去(トキ)〜[ナツコイ企画]
6話 『誰もいない机』
「うわっ…こんなに…。」
夕方近くに届いた注文書を見た私は、思わず声を出してしまった。
『今日は、久美とカラオケなんだから…。そうだ!』
「やぐ…。」
私は、矢口さんの机の方を見ながら、名前を呼びかけて…口を閉じた。
その机の上は、綺麗に片付けられていて、誰もいなかったから…。
夕方近くに届いた注文書を見た私は、思わず声を出してしまった。
『今日は、久美とカラオケなんだから…。そうだ!』
「やぐ…。」
私は、矢口さんの机の方を見ながら、名前を呼びかけて…口を閉じた。
その机の上は、綺麗に片付けられていて、誰もいなかったから…。