夏草の香りが漂う丘〜風が運んだ過去(トキ)〜[ナツコイ企画]
「そうかもな。」

ちょっとちょっと、矢口さん、マジですかぁ?
それは余りにもおかしなきっかけだと思いますが…。
それよりも、私の涙は無意味だったんですか?
悔しいけど…マジで溢れ出た涙なんですよ。

矢口さんが、私の肩に手をかけた。

それを私はつい、いつもの癖で振り払ってしまった。
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