夏草の香りが漂う丘〜風が運んだ過去(トキ)〜[ナツコイ企画]


「あれが…いけなかったんだ…。今、矢口さんがいないのは…。」

私は、棚の前に踏み台を置いた。

「ホントに…手伝ってくれないのよね…。頼んでくるくせに…さ。」

思わず愚痴が出る。
矢口さんの気持ちが今ならよくわかる…。
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