夏草の香りが漂う丘〜風が運んだ過去(トキ)〜[ナツコイ企画]
「そんな事…ないよ…。看護婦さんが可愛い子ばかりでさ…、ついついその気になって…。」

「嘘だ!!」

大沢さんは、自分の言葉が終わらないうちに全否定してきた。

「う〜ん、ホントなんだけどな…。」

自分は食い下がってみた。

「冗談を言う矢口さんは許しますが…、嘘を言う矢口さんは嫌いです。」

それに対しての返事がこうだった。

マジかよ…、痛い言い方するよな…。
さすが、千尋さんの娘ってところか…。

そういえば千尋さんといえば、お見舞いに来てくれた時に…。
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