夏草の香りが漂う丘〜風が運んだ過去(トキ)〜[ナツコイ企画]
「隆哉君…そのままだと一生結婚できないよ。」

はぁ?いきなり、何の話ですか!?

疑問で一杯の自分に千尋さんは、言葉を続けた。

「いい人なのはいいけど…いい人で終わり続けるよ。」

「…きついなぁ…。」

自分が天井を見上げると、

「でも、そんな隆哉君だからこそ、私も優花も好きになったんだけどね。」

千尋さんが微笑みかけてくる。
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