夏草の香りが漂う丘〜風が運んだ過去(トキ)〜[ナツコイ企画]
「それで、春山さんの後任の真垣さんに教え込んだんだよね?」

「そう…、そうしたら、その後に自分の後任に教えればって…。でも…、真垣まで辞めるんだもんな…。」

自分は、ため息をついた。

「辞めるに辞めれなくなったんだ…。」

と、千尋さん。

「そんなに…、私って頼りないですか?」

えっと…、大沢さん…そんな話はしていないかと…。
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