夏草の香りが漂う丘〜風が運んだ過去(トキ)〜[ナツコイ企画]
へっ、何のつもり…!?てっきり、破るかと…。

「確かに受理しました。月曜日、部長に出しておいてあげるね。」

大沢さんは、満面の笑みだ。

「あの…マジで言ってる?話…おかしくない?」

「別に!」

大沢さんは、笑顔で言う。

そして、こう続けた。

「お母さんの事を諦めたら、返してあげる。」

と。
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