夏草の香りが漂う丘〜風が運んだ過去(トキ)〜[ナツコイ企画]
「こんなに…低かったかな…。子供の頃って、もっと高く感じたけどな…。」

自分の声に、

「小さい時の印象が強いんじゃない?」

千尋さんが答えてくれる。

「そうかな…。自転車で上がる時もあの滑り台の辺りから全力疾走だったし、ここからこの斜面下る時は、すごい加速がついたもんだけどな…。」
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