夏草の香りが漂う丘〜風が運んだ過去(トキ)〜[ナツコイ企画]
「フフッ、意外と強情だね。そんなのが、公園にあったら危ないじゃない。」

「う〜ん…、だから、フェンスが出来たんじゃない。」

自分はガロー側の斜面の先にあるフェンスを指した。

千尋さんはその方向を見た。

「えっ〜〜……、やっぱり違うと思うな。」

その言葉の後、

「ストップ!!もう、終わりそうもないんだから…。矢口さん、会社の時と違って全然折れないんだから…。そんな性格だったんだ。」

大沢さんが割って入ってきた。
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