夏草の香りが漂う丘〜風が運んだ過去(トキ)〜[ナツコイ企画]
「あっ、完全に思い出した。自分はここで寝そべっていたんだよ…。その時、ベンチの方から千尋さんが…。」

自分は、草の上に寝転がり、ベンチの方を見上げた。

と、その時、激痛が走った。

「見るなぁ!!」

大沢さんは、叫びと共に、脱いだ靴で顔面を殴ってきたのだ。

「優花!?何してんの!!」

「だってお母さん…ド変態が…覗こうと…。」
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