夏草の香りが漂う丘〜風が運んだ過去(トキ)〜[ナツコイ企画]
「顔が赤いぞ〜、さてはさては!?」

中林が指で矢口の顔を突っついた。

「やめろって…、夏の暑さのせいだって…。」

「ホントに!?」

「当たり前だって…。言われて、一瞬だけ意識するってあるだろ?」

「あるかなぁ〜?」

中林は微笑みかけた。
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