夏草の香りが漂う丘〜風が運んだ過去(トキ)〜[ナツコイ企画]
「な………なんで!?」

首を傾げる矢口は、中林に肩を掴まれた。

「矢口君…、あの後から虐められてばかりだったじゃない…。私のせいで…。」



「全く、弱ぇ〜くせに生意気なんだよぉ!」

その児童、加藤は、床に倒れている矢口に対して吐き捨てるように言うと、他の3人を連れてその場を離れた。

その直後、岸山が矢口に、駆け寄った。
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