夏草の香りが漂う丘〜風が運んだ過去(トキ)〜[ナツコイ企画]
「なんで!?私を助けてくれた次の日から、加藤君達に…。」

「だから?」

「だから!?」

自分の言葉を反復した中林に、矢口は、

「関係ないと思う。偶然なんじゃない?」

「そんな…はずないよ……。」

中林は矢口の胸に頭をつけた。
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