夏草の香りが漂う丘〜風が運んだ過去(トキ)〜[ナツコイ企画]
「中林さん…、僕本人が違うって言ってるんだよ?それでいいじゃない。」

「……よくないよ……。」

中林は顔を上げた。

その時、矢口と中林の顔は至近距離に近づいていた。



「で、その後は?ねぇねぇ。」

大沢さんが、目を輝かせている。

全くこの娘は…。

千尋さんを見ると、静かな笑みを浮かべている。
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