夏草の香りが漂う丘〜風が運んだ過去(トキ)〜[ナツコイ企画]
「でも、交わしてる矢口君…凄いね。」

中林の言葉に、矢口は首を振った。

「加藤君、フットワーク…殆ど使っていないから…。でなきゃ…。」

矢口は、そう中林の方へ振り向き、焦った。
すぐ近くに中林の顔があったのだ。
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