夏草の香りが漂う丘〜風が運んだ過去(トキ)〜[ナツコイ企画]
「あの時…、ずっと隆哉君に寄りかかっていたかったんだよ。」
千尋さんが、静かな笑みを見せた。
「こんな…ふうに?」
自分は、反対の肩に寄りかかって、眠る大沢さんを指した。
「ふっ…、そうよ。そのまま告白して…っていう計画を隆哉君がムード壊すから…。」
「仕方ないだろ、大体、男子がハンカチ2枚持っている方が珍しいって。しかも、夏休み中の登校日だったし…。」
千尋さんが、静かな笑みを見せた。
「こんな…ふうに?」
自分は、反対の肩に寄りかかって、眠る大沢さんを指した。
「ふっ…、そうよ。そのまま告白して…っていう計画を隆哉君がムード壊すから…。」
「仕方ないだろ、大体、男子がハンカチ2枚持っている方が珍しいって。しかも、夏休み中の登校日だったし…。」