夏草の香りが漂う丘〜風が運んだ過去(トキ)〜[ナツコイ企画]
「ねぇ…、隆哉君…優花はどう?」

「えっ…どうって言われても…。年の差ありすぎ…だろ…。」

「フフッ、隆哉君ったら何言ってるの?仕事、ちゃんとやれてるかをきいたんだけどな。」

たどたどしく答えた自分を、千尋さんは覗き込む。

やられた…、完全にやられた…。
冷や汗が出てくるのがわかる。
さて、どうしたものか…。
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