夏草の香りが漂う丘〜風が運んだ過去(トキ)〜[ナツコイ企画]
「そう…。真面目な隆哉君にそう言ってもらえると、安心する…。」

千尋さんはこちらを見つめる。
そして…。

「で、どうするの?」

と、尋ねてきた。

う〜ん、何をなんだろ…。迂闊に返事が出来ない、このもどかしさは正直に言って、辛いものがある。

と、思案にくれていたら、千尋さんが笑いだした。
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