それぞれの場合
部屋に入ると広い和室に
長い机があって上には
料理が置かれてる
挨拶しながら
私の席に座る。すると
置かれてる料理がみんなとは違った…
「なに、これ」
母さんが隣で
「音和は大人用の料理より
そっちのが食べられるのが多いでしょ?」
確かに、この子供用のが
良いのかもしれないけど…
他に子供用を食べている人は
7歳の子とか小さい子だけで…
酷く恥ずかしくなった。
「……いらないよ」
小さく吐いた言葉は
騒ぐ大人の声に掻き消された
お酒を飲んで
気が高ぶる皆は
親戚の中でもとても成長した
兄ちゃんたちに構いっぱなし。
やっぱりつまらない
私も大きくなったんだけどなー…
居ずらくなった私は
部屋を出た