大学生、それぞれの恋愛
「太一~久々!」
チェックシャツの三波が俺の前までご機嫌にやってきた。
「三波、相変わらずだね」
ははっと苦笑いをする俺に、三波はがさつに笑って、どっか入ろうぜ?と提案してきた。
俺達はその辺の適当なファミレスに入った。
「太一はいつもかっこいいな~」
なんて三波はからかったように笑ってくるから、うざったくて俺はまた苦笑いする。
「てかさ、三波は香耶に会ったんだよね?
なんで俺の元かのって気づいたの?」
ファミレスの店員がいらっしゃいませ、と言って俺らの机に水をおいていった。
「え~秘密」
なんて三波はふざけたことをぬかすから、相変わらず俺は苦笑いしか浮かべられない。