大学生、それぞれの恋愛
「太一さー、彼女可愛い?
彼女好きなの?」
「可愛いんじゃない?わかんないわ」
俺は思ったことを述べた。
「ふーん。香耶ちゃんは可愛いよな」
三波はにやけたような顔をして水をぐいっと飲みこんだ。
「まぁ、香耶はね。
んで、いきなり香耶がどうしたわけ?」
「気になる?元かのなのに?」
三波に言われて、改めて思った。
元かのを気にかけるのはおかしいと。しかも、俺にはいま彼女がいるのに。
「香耶ちゃんねー、彼氏いないってさ。やばいな、俺狙うしかなくね?」
「うん、いいんじゃない?」
俺は携帯を確認しながら答える。
「え?いいの?」