大学生、それぞれの恋愛

「た…太一…」

唇を離すと目を潤ませながら香耶が俺を見上げる。


香耶の肩に俺は首を預けると、香耶の体がピクっと動いた。

香耶の一つ一つの行動が愛しくて、かわいい。


香耶…

俺は香耶の耳元に口を近づけた。

「すきだ…」


香耶はまた肩を震わせて、何度も頷いた。

「すきだ、香耶…」

冷たくなる手を握りしめれば、お互い顔を合わせて笑いあった。

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