幼なじみのヒミツ♪
「あたしから付き合ってって言っといて、別れようなんて、自分勝手だって、わかってる。でも、もうつらい。樹に相手してもらえないのも、なにもかもつらすぎる」
あぁ……だめだ、あたし。
泣くのは美香に話し聞いてもらってからって決めてたのに……
「じゃぁね……ヒック……今、まで、あたしのわがままに付き合ってくれて、ヒック……ありがとぉ(泣)」
「……美優」
「樹のこと、ヒック……ホントに好き……だから、少しの間でも、付き合って、ヒック……くれたこと、嬉しかったよ……じゃぁ、あたし帰るね」
この場から早く逃げ出したいあたしは、スクバを引っ掴んで、玄関に向かった。