恋セヨがーるず
「優しい部員ね。」
「優しすぎますよ。」
……多分。いや絶対。
あたし悠輔が好きなんだ。
「っ……お待たせっ……」
「ありがとう……」
「はいっ!こっからは女性の着替えタイムよ!男性は出て行って!」
「あっ!はい!んじゃ瑞葉またな!」
「うん!ありがと!」
悠輔から借りたジャージは
部室の汗臭さの中にも、
しっかり悠輔の匂いがした。
さっきの匂いと同じ。
すごく優しくていい匂い。
私は安心して
保健室のベッドで
寝てしまっていた。