最強!!ドタバタ姫☆
そのまま授業が始まって、休み時間。
あたしがトイレに行ってる間に、女子が優斗を囲んでいた。
正確には、優斗と和輝と磨刃と湊の4人だけど。
なんか……悔しい!!
化粧で顔を覆った、パンダ目の女に言い寄られて、ニコニコしてる優斗。
ムカつく!!
あたしは教室を飛び出した。
優斗 side
姫がトイレに行ってる間に、言い寄ってきた女たち。
化粧濃いし香水キツいし、最悪。
だけど、一応笑顔で返す。
姫遅いな〜なんて思ってたら、
教室に戻った姫が走りだして、
その後を雷蝶の奴らが追ってた。
俺も急いで追いかける。
『姫!』
校舎裏で見つけた姫は……泣いてた。
姫「優斗、女の子に囲まれてニコニコしてた」
あ……これはもしかして、ヤキモチですか?
俺たち、小6から付き合って、
もう六年だけど、
姫がヤキモチ焼くのは珍しい。
『大丈夫。俺は姫だけだから』
そう言って姫を抱き締めて、軽くキスした。