れんあい小説 超短編集
新宿ラブストーリー
「ぼぼぼ、ぼくでよければ付き合ってください」
新宿をさまよっていると、知らないおじさんに告白された。
怖かったのではい、と言って逃げようとしたら満面の笑みでメールアドレスを書いた紙を無理やりポケットに押し込んできた。
あたしはパニックになって走り出した。気づいたら家についていた。
あのおじさんの息で体が汚れてる気がして、その場で服を脱いでお風呂に入った。
お風呂からあがると、お姉ちゃんがあたしの携帯をいじっていた。
「これ、あんたの好きな人のアドレスでしょ」
お姉ちゃんは紙切れをひらひらさせながら言った。
昨日、お姉ちゃんにようやく好きな人のアドレスをゲットしたことを話していたのだ。
お節介にも姉はあたしの好きな人にメールを送ってくれたらしい。
なかなか送る勇気がでなかったので、うれしかった。
送信メールを確認してみると、送信先が好きな人のアドレスではなかった。
相手からの返信はすごくはやかった。「みきこちゃんですか?しげみちといいます。いつデートしようか?」
精一杯若作りした写メとともにデートのお誘いまで。
あたしはすさまじい親指さばきでそのアドレスを拒否設定にして、携帯を閉じた。
あたしの中一にして初めてできた彼氏は、37歳だった。(2時間で別れた)
新宿をさまよっていると、知らないおじさんに告白された。
怖かったのではい、と言って逃げようとしたら満面の笑みでメールアドレスを書いた紙を無理やりポケットに押し込んできた。
あたしはパニックになって走り出した。気づいたら家についていた。
あのおじさんの息で体が汚れてる気がして、その場で服を脱いでお風呂に入った。
お風呂からあがると、お姉ちゃんがあたしの携帯をいじっていた。
「これ、あんたの好きな人のアドレスでしょ」
お姉ちゃんは紙切れをひらひらさせながら言った。
昨日、お姉ちゃんにようやく好きな人のアドレスをゲットしたことを話していたのだ。
お節介にも姉はあたしの好きな人にメールを送ってくれたらしい。
なかなか送る勇気がでなかったので、うれしかった。
送信メールを確認してみると、送信先が好きな人のアドレスではなかった。
相手からの返信はすごくはやかった。「みきこちゃんですか?しげみちといいます。いつデートしようか?」
精一杯若作りした写メとともにデートのお誘いまで。
あたしはすさまじい親指さばきでそのアドレスを拒否設定にして、携帯を閉じた。
あたしの中一にして初めてできた彼氏は、37歳だった。(2時間で別れた)