MY ROBOT






「コロッケ!大丈夫?」


「もう良くなった、平気だ」





二人を横目に、渾身の溜め息をつく。





結局、「もう長くない」と

疑われたのは飼い犬のコロッケで。


親父さんはピンピンしてたと。




まぁ俺が勘違いしたのが悪いんだ。



無事なら問題無い。





「シュン、コロッケ」




そう言いながら犬を抱き上げて

俺の方に来たキユから

「ああ、俺犬嫌いなんだよ」

と離れる。




「なんで?

コロッケ大人しいよ?」



犬が好きな奴は大抵皆そう言う。




大人しいとか

大人しくないの問題じゃない。


嫌いなものは嫌いなんだ。







< 188 / 307 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop