MY ROBOT
「コロッケ!大丈夫?」
「もう良くなった、平気だ」
二人を横目に、渾身の溜め息をつく。
結局、「もう長くない」と
疑われたのは飼い犬のコロッケで。
親父さんはピンピンしてたと。
まぁ俺が勘違いしたのが悪いんだ。
無事なら問題無い。
「シュン、コロッケ」
そう言いながら犬を抱き上げて
俺の方に来たキユから
「ああ、俺犬嫌いなんだよ」
と離れる。
「なんで?
コロッケ大人しいよ?」
犬が好きな奴は大抵皆そう言う。
大人しいとか
大人しくないの問題じゃない。
嫌いなものは嫌いなんだ。