MY ROBOT







「俺は動物全般嫌いなんだよ」

「つまんない」



「馬鹿、お前近寄るな!」



全力でコロッケから、

いや正式にはキユから逃げてると

奥から親父さんが出て来た。




「二人とも、せっかく来たんだ

一緒にご飯でも食べて言ってくれ」


「あ、じゃあ・・・」



俺がそう言うと、

キユが立ちあがって上着を脱いだ。




「いいよ、親父、

あたしが作るからコロッケ見てて」




親父さんは、

少し驚いた様な顔をしたけど

すぐに笑って言った。



「ありがとう、杞憂」と。




キユは黙って台所へ消えた。




多分、きっと、


今頃笑っているだろう。








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