MY ROBOT
Episode 8




.




パリーンッー



突然の耳を裂くような音に

店内が静まり返る。



「申し訳ございませんっ」



新人らしき高校生が

遠くで頭を下げたのが見えた。


同時に、店内もざわつきを戻す。




「ーで、なんだっけ」


俺も目の前の鶴瓶に視線を戻す。



「だから~

優里香とヨリ戻したんだよ」


「へぇ、おめでとう」


適当に返すと、鶴瓶は自慢気に

「まー見事倦怠期を戦略みたいな!」

と笑った。




一回砕けてたじゃねぇか。



あえて口には出さず頷いておく。



俺の視線は、高校生を

慰めるキユへと移動していた。

・・・先輩気取りか。



そして、小さく笑った。













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