MY ROBOT
Episode 8
◯
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パリーンッー
突然の耳を裂くような音に
店内が静まり返る。
「申し訳ございませんっ」
新人らしき高校生が
遠くで頭を下げたのが見えた。
同時に、店内もざわつきを戻す。
「ーで、なんだっけ」
俺も目の前の鶴瓶に視線を戻す。
「だから~
優里香とヨリ戻したんだよ」
「へぇ、おめでとう」
適当に返すと、鶴瓶は自慢気に
「まー見事倦怠期を戦略みたいな!」
と笑った。
一回砕けてたじゃねぇか。
あえて口には出さず頷いておく。
俺の視線は、高校生を
慰めるキユへと移動していた。
・・・先輩気取りか。
そして、小さく笑った。