MY ROBOT
「誕生日パーティー
考えといてな、
優里香張り切ってるから」
「やらねぇっての」
「今年ぐらい、いいだろ?
キユちゃんだって居るんだし」
「・・・・」
一瞬だけ過ぎった、
あのキユの携帯のカレンダー。
"1月14日
しゅんたんじょうび"
機械音痴で漢字も使えないキユが
精一杯残したあのメモリは、
きっとまた俺の私物を漁った結果で。
だけどソレに、
俺はまだ応えることが出来なくて。
もどかしく、
張り裂けそうに、
俺の中をぐるぐる瞑想する。