MY ROBOT





「疲れた~」




「あの高校生、新入り?」



ガヤガヤと騒がしい居酒屋街を

歩きながら横のキユに話しかける。



「うん、何か可愛い子だよ、

若くてー小さくて」



「お前、そろそろ年だな」

「どういう意味」



隣から漂う殺気に苦笑して

「別に」と前を向いた。




「今日鶴ちゃんご機嫌だったね」


「お前、

まだそう呼んでんの?」



「何が」と首を傾げたキユに

はあ、と溜め息をつく。




「何でもない」







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