MY ROBOT







久しぶりに聞いたその言葉は、

思いのほか俺の中に流れこんだ。






「シュンが生まれた日だよ」




そう言って、キユは笑う。





「キユ・・・ありが・・・



「鶴ちゃんと賭けてたんだ、

どっちが先におめでとう言うか」



「は?」





「あたしが1番に言ったよね」



キユのVサインに、

俺の言いかけてた言葉は

行方を無くして消えた。





「・・・放浪女」


「何それ!感動してよ!

それにあたし今放浪してないし」



「お前は一生そのあだ名が似合う」


「ひ~ど~い」




「くっつくな!」





やっぱりこいつは、相変わらずで。










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