MY ROBOT







「あ、あのさ」



いつまで経ってもこの空気のままじゃ、

俺はきっと耐えきれないだろう。




買い物カゴを片手に、

牛乳を手に取ったキユを呼び止める。


「ん?」



「・・・誕生日の日、」



キユの手が止まったのが見えた。





「俺・・・何かした?」





他人の気持ちなんて分からない。



だけどこの時だけは、

もっと言葉を選べば良かったと

心底、後悔した。





だって、





あいつが、真っ直ぐ俺を見るから。








< 215 / 307 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop