MY ROBOT
「あ、あのさ」
いつまで経ってもこの空気のままじゃ、
俺はきっと耐えきれないだろう。
買い物カゴを片手に、
牛乳を手に取ったキユを呼び止める。
「ん?」
「・・・誕生日の日、」
キユの手が止まったのが見えた。
「俺・・・何かした?」
他人の気持ちなんて分からない。
だけどこの時だけは、
もっと言葉を選べば良かったと
心底、後悔した。
だって、
あいつが、真っ直ぐ俺を見るから。
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