MY ROBOT
「疲れた、休憩」
ちょうど俺が言おうとした言葉を、
そのままキユに言われて、
取り敢えずベンチに座った。
「あ、クレープ売ってる!」
キユが近くのワゴンを指差して
同時に俺の方を見つめた。
「・・・食えば?」
「買って」
子供みたいに俺のシャツを
握ったキユに、はあ?と目で言う。
「イチゴスペシャル」
「自分で買えよ」
「いーから」
無駄に駄々をこねるから、
俺は仕方無くベンチを立った。
「意味不明・・・」
「いらっしゃいませ、
何にしますか?」
「ああ・・・」
イチゴスペシャル、と
俯きながら言うと
店員はニコニコ笑って奥に消えた。
大の男が、
イチゴスペシャルって・・・