MY ROBOT
「あいつらのプレゼント、
どうすっかねー」
短く溜め息をつくと、
隣で「んー」とキユが唸った。
そもそも言い出したのは、
紛れもなくお前の方なのに。
「わかんない」
「・・・ったく、」
「一口いる?」
差し出されたクレープに、
いらない、と手を除けた。
「あっそ」と
また前を向いたキユを
こっそり横目で見ると。
初めて会った時には、
肩につくかつかないかの髪が、
すっかり伸び切っていた。
「髪伸びたな」
無意識に手がキユの頭に伸びる。
「・・・そうかな?」
「わかんね、多分伸びた」
「なにそれ」
クスッと、キユが笑った。