MY ROBOT





「あいつらのプレゼント、

どうすっかねー」



短く溜め息をつくと、

隣で「んー」とキユが唸った。




そもそも言い出したのは、

紛れもなくお前の方なのに。





「わかんない」





「・・・ったく、」

「一口いる?」


差し出されたクレープに、

いらない、と手を除けた。




「あっそ」と

また前を向いたキユを

こっそり横目で見ると。



初めて会った時には、

肩につくかつかないかの髪が、


すっかり伸び切っていた。




「髪伸びたな」


無意識に手がキユの頭に伸びる。




「・・・そうかな?」

「わかんね、多分伸びた」



「なにそれ」



クスッと、キユが笑った。






< 255 / 307 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop