MY ROBOT
どう言う風の吹きまわしで
わざわざ俺の会社の近くなんだ。
「ご注文お決まりですか?」
「じゃあトンカツで、
水瀬、俺ちょっとトイレな」
「あ、ああ」
鶴瓶が席を立つと、
キユは俺を見てニコッと笑う。
「何で此処なんだよ」
メニューを見てるフリをしながら
低い声でそう言うと、
キユはポケットから何かを出して来た。
俺の名刺・・・
こいつまた勝手に漁ったな。
「・・・ちっ、
チキン南蛮とカレーピラフ」
「かしこまりましたー」
奥の方に消えたキユを見て
また、はあ、と溜め息が出た。