MY ROBOT
「ただいま」
靴を脱ぎながらそう言うと、
リビングから「おかえり~」と
キユの声がする。
リビングへの扉を開けると、
一気にカレーの匂いが充満した。
「今日カレー?」
カウンター越しにキッチンを覗く。
「そうだよー
でもシュン昼もカレーだったよね」
「カレーピラフ、な」
俺はネクタイを緩めながら
ソファにどさっと座る。
「バイトどうなったんだよ」
「んー?続けるよ?
週4で昼の1時から8時まで」
「8時?俺が帰る時間と一緒だ」
「あーわざとわざと、
一緒に帰れるでしょ?」
そう言ってカレーのお皿を置いて
キユは俺に笑った。
何故か顔が熱くなった。