□■恋愛の条件□■
シーン…と静まり返る教室。

最初の音は拍手だった。

振り返るとクラスの奴らだった。

「スゲェーな双葉って!」
「双葉君って実は強かったんだね!!」
「スッキリしたぜー!俺たちもアイツ等嫌いだからな!」
「でも怖かったんだよねιだからアイツ等やっつけてくれてありがと!双葉君♪」

と、いろんな奴らから感謝の言葉が飛んでくる。

初めてだ。
ケンカして人に誉められるのって…。

嬉しいぞ!コレ!♪

「じゃ、じゃあコイツ等がもう悪さしねーようにもっと絞めようか?♪」

倒れている1人の胸ぐらを掴み、みんなに聞く。

「いや…もういいんじゃね?ι」

そして、ドッと笑い声が響いた。

男の子デビュー、いい出足だな!


「何の騒ぎだ!……おい!何でコイツ等倒れているんだ!?誰だッ!朝からケンカした奴はッ!!」

みんながシーン…となりこっちをチラチラ見てくる。

それに気付き、先生っぽいオッサンがこっち見てくる。

つーか、このオッサン…

「…頭、波へ〇かよ…ダッサ…」
「…貴様か…双葉あああぁあぁぁーー!」
「ヤベッ!ι口が滑ったι」
「お前は別室だぁーー!」


やっぱ、最悪な出だしか…?
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