□■恋愛の条件□■

＊初登校２＊

「置いていかれちゃった…」

朝の学校への分かれ道。

僕はこれからのことを思い、半分後悔しながら半分不安なりながらトボトボと学校への道のりを歩いていった。







「………デカいι」

僕の目の前にある学校はとてつもなくデカかった。

しばらくボーっとそこで突っ立っていると、

「藍沙ちゃん！オハヨー」

その声に振り向くと、栗色のフワフワした髪をしていて大きな瞳をした女の子がいた。

「お、おはようι」

反射的に挨拶したけど、誰なんだろ？ι
やっぱお姉ちゃんの友達だよねι

うーん、と唸りながらどうするべきか考えていると、

「学校行かないの？」
「あ、行く」

と言って２人で学校に入る。


すると……、


「瑠璃ちゃんと双葉さんだ」
「相変わらずあの２人は一緒だね」
「どっちも綺麗で可愛いー♪」
「てゆーか双葉さん、謹慎解けたんだ」

などが聞こえてきた。

ひぇ～ι何で注目されてんの？ι

「ねぇねぇ藍沙ちゃん！まだ言わないの？」
「え！？」
「みんな早く聞きたくてウズウズしてるよ♪」

その言葉に周りを見ると、ソワソワしている。

何を言うの!?
何を言えばいいの!?
お姉ちゃんは一体朝から何を言ってんの!??