□■恋愛の条件□■
すると、瑠璃ちゃんはいきなり近くにあった木を蹴り、

『お前らぁ!なにジロジロ見てんだよ!あたしらは見物じゃあねーんだよ!サッサと散れ!』

シーン……

「…瑠璃ちゃん?ι」

「さっきのだよぉ~♪藍沙ちゃん、毎日言ってるじゃん♪」

…お姉ちゃん…毎朝こんなこと言ってたんだι
てゆーか瑠璃ちゃん真似しなくてよかったのにッ!!

瑠璃ちゃんのイメージが…

天使みたいなイメージが…

周りの人たちも意外だったらしく、しばらく驚いて固まっていた。


「言わないの?藍沙ちゃん!」
「…ゴメンねι今日はちょっと喉が痛くてι」
「そっかぁ~。なら仕方ないね」

残念残念って言いながら瑠璃ちゃんは校舎内に入っていく。

…僕、ホントにお姉ちゃんが何者なのか、何していたのかスッゴく不安になってきた。

そして慌てて瑠璃ちゃんの後を追い、僕も校舎内に入っていった。

後から何か歓声が聞こえたのは、多分、気のせいだと思う。
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