□■恋愛の条件□■
お姉ちゃん、こんな美人な人にも失礼なこと言ってたんだね。
この人も失礼なこと言ってるけど。
美人な保険医さんこと、彩先生は僕の額に手をあてて熱はないわね、と呟いた。
「どうする?熱はないけど調子悪いなら寝ててもいいけど」
「寝ます」
「「∑!!!!」」
ただ返事をしただけ。
あのまま教室にいて変な問題解かされるよりかは、仮病でもいいから寝ておきたかった。
なのに何で二人ともビックリしてるの?
「藍沙ちゃんが彩ちゃんに敬語使ってる」
「藍沙……一緒に病院行く!?そんなに悪かったなんて」
お姉ちゃんって………。
いったいこの人たちからどう見られてるのか本気で知りたいなって思った瞬間だった。
「大丈夫だから、寝かせて?彩先生」
今度は敬語は使わなかった。
だけど、彩先生は泣いてた。