□■恋愛の条件□■

「先生って!!藍沙が先生って言った!!!私の名前すら呼んでくれなかったのに!!!」

「…………」



お姉ちゃん!!!!

せっかく僕はお姉ちゃんになりきっているのに、お姉ちゃんの普段の生活のお陰でずっと墓穴ほることになってるんですけど!!!



「…頭がクラクラして」

必死な言い訳。
でも先生は、


「いいわいいわ。寝てなさい」

てきぱきとベットの準備をした。

「彩ちゃん。私、藍沙ちゃんが心配だからついてる」

「い、いいよ。る、瑠璃は教室戻ってて」

「いーよ。どーせ藍沙ちゃんが居なきゃ数学なんて全然わかんないから」


ほわんとしたようにわらって瑠璃ちゃんは言った。

流石にお姉ちゃんの友達の瑠璃ちゃんにまで墓穴を掘るわけにはいかなかった。

確か朝お姉ちゃんが呼び捨てにしてたのをかろうじで覚えてた。


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