□■恋愛の条件□■
*第一章*

*双子の特権*

―――……

「うぅ~…。学校嫌だなぁ~…」

僕はそう呟きながら半べその涙をふいた。

勢いで家を飛び出しては来たけど、校門の前まで来て、今更後悔してきた。

でもここまで来たんだ!

と、自分を勇気づけて学校へと足を踏み入れた。




「…これ…」

上履きを取り出そうとげた箱を開けると、“死ね”など“クサい”“学校に来るな”“ウザイ”などなど。

その外にもいろいろな言葉が書かれていた。

「…………」

それを無言で取り出し、かかとを潰して履いた。
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