続・俺様婚約者~甘い甘い新婚生活!?~
―――『桜の木の下でバイオリンを弾いた事、ある?』
結婚式の日に突然、百合子が訊ねてきた事。
……なぜ、忘れたりなどしたのだろう。
――思い出した――…。
その頃、父に連れられてよく遊びに行った、ある家。
そこにいた可憐な幼い少女が、可愛くて、…好きだった。
『おにいちゃん、しゅごぉい!』
『すごくないよ、楽しいよ。
僕のお嫁さんになったら毎日弾いて聴かせてあげるよ』
『およめさんに、なるー!』