続・俺様婚約者~甘い甘い新婚生活!?~
何気無く、…ただ過ぎていた私の日常を出会った瞬間から彩り鮮やかに、刺激的で愛に溢れた日々に変えてくれた。
……そっと唇を離して静かに見つめ合う。
昨日までよりも、明らかに近くなった様な気がする。
彼を疑って、罵って、自分をさらけ出した。
そんな私を全て受け入れ、包んでくれた悠斗。
「私には…何も出来ないわ」
「は?」
「そんな風に優しくされても、…私、何もしてあげられない。
私は……悠斗と違って、何も持っていないもの。音楽も財力も知能も、何も」
「………」
「…ごめんね、平凡な女で」
彼はフッ、と微かに笑いながら言った。
「…平凡じゃない。持ってるだろ」
「…何を…?」