続・俺様婚約者~甘い甘い新婚生活!?~
「副社長、ジェット機のご用意が整いました」
秘書の女性が携帯電話をしまいながら悠斗に声をかけた。
「ああ、分かった。
…じゃあ、百合子、そろそろ出発するよ。
一人で…平気か?」
悠斗が心配そうに私を見つめる。
「や…やだ、平気よ、二週間くらい。
悠斗がいなくたって何ともないわ。
心配しないで、お仕事頑張ってね」
…本当はとっても……寂しいし、行ってほしくなんかない。
一人にしないで側にいてほしい。
……だけど、……言えない。