続・俺様婚約者~甘い甘い新婚生活!?~
「あ、…ああ」
答えながらチラリとSPの方を見る。
彼ら二人は驚いた顔でこちらを見ていたが俺が目を遣ると慌てて視線を逸らした。
う…っ。見られてる…。
だけど…。
幸せそうに食事をする百合子を見て、まあ、これもアリか、と思い直す。
百合子が俺を少しずつ普通の男に変えていく。
笑ったり、怒ったり、嫉妬したり、泣いたり。
…今までの俺にはなかった感情。
彼女はたくさんの事を俺に伝えてくる。
俺も君に伝えたい。
本気で愛された時の気持ちを。
ボンヤリとそんな事を思いながら俺は百合子を目を細めて眺めていた。