君からのkiss

ある日、まりなは
目を赤く腫らして
寂しそうに
登校していた


俺が教室に入ると絶対に
笑顔で


「おはよー!」


って言うのに…


…調子狂うなあ


今日は俺から挨拶してみた


「まりな、おはよっ…どうしたんだよ、」

まりなは机に座り
うつむいたまま
喋りだした


「おはよ、凛くん。今日発売の週刊誌でね、わたしが大好きなJSの相中くんがねっ…」


辛そうで今にも
泣きそうだったまりなに
俺は不思議な感情になった。


「相中くんがね…彼女居るみたいなの…わたし相中くんが結婚したら生きていけない…」


まりなは失恋したんだな


でもそんなに思い入れがあるんだな。


理解出来なかったが
恋の形は様々だ


そう心を説得させた。


が、なぜか
心が痛む。


きっと
まりなの叶わぬ恋への
同情か何かだ…


こんな奴、今まで
出逢った事無かったからな。
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