Memory

狂い汚れた記憶


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―夏休み。
私は補習の為学校へ来ていた。


もちろん、危ない教科の為だ。


「字祢は勉強が出来るんだからもっと学校へ来なさい」

「…はい」


適当に返事を返して私は荷物をまとめる。


そんな私を先生は呆れた顔で見ていた。


「それでは失礼します」


―ガラガラガラ…


先生の返事を待たずに教室を出る。


今日から泊まりがけで憐さんの捜査の手伝いをする。


だからあまり時間が無い。待ち合わせの時間が迫っているのだ。


憐さんを待たせないように急がなきゃ。


軽く小走りで廊下の角を曲がった瞬間ー…








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