Memory
―ドンッ
「うおっ!!?」
「ひゃっ」
何かと衝突した。
その瞬間、頭の中に音と映像が入り込む。
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『姉貴………』
屋上からグランドを見渡す夏の姿がそこにはあった。
沢山の友人に囲まれ笑ういつもの夏には似合わないほどに悲しげな顔をしていた。
風が彼の声をさらい静けさをもたらす。
…どうしてそんな顔をしているのだろう…
彼は幸せだったはずなのに…
なにより…
夏には似合わない。
『何もして
あげられなかった…
ごめんな……』
酷い後悔と悲しみが伝わってくる。
これは…夏の記憶……?